西日本皮膚科
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症例
増大,潰瘍化した基底細胞上皮腫を伴った基底細胞母斑症候群の1例
村田 薫籏持 淳角田 真理小林 孝志新海 浤磯野 大輔
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2002 年 64 巻 3 号 p. 304-307

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抄録
44歳,女性。左眉毛部の25×27mmの中央部に潰瘍を伴う不整形の黒色腫瘤を主訴に受診。頬部,右前腕部にも黒色丘疹を数個認め,切除した組織は全て充実型の基底細胞上皮腫であった。また,両手掌に径1mmの小陥凹を数個認め,オルソパントモグラフで多発性の顎嚢胞と頭部X線では大脳鎌の石灰化が認められた。以上の所見より,本症例を基底細胞母斑症候群(BCNS)と診断。本症候群の本邦における現在までの報告例304症例を集計し,考察を加えた。
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© 2002 日本皮膚科学会西部支部
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