西日本皮膚科
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症例
Eccrine Porocarcinoma
—ケラチン発現パターンを検討した症例—
守屋 美佳子梅林 芳弘市川 栄子
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2002 年 64 巻 3 号 p. 315-317

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抄録

73歳女性。右下腿の扁平隆起性の紅色腫瘤。類円形の腫瘍が表皮から連続して真皮内に索状に増殖しており,真皮網状層に浸潤性に増殖していた。腫瘍細胞巣内には多数の管腔構造の形成が見られた。抗ケラチンモノクローナル抗体の染色の結果,腫瘍細胞は表皮内汗管と表皮直下の真皮内汗管の中間層細胞を染色する34βB4, DE-K10抗体,正常汗腺の汗管と分泌部の筋上皮細胞を染色するLP34, 34βE12抗体,分泌部を染色するCY-90, M20, RCK108抗体のすべてに対して陽性所見を示した。本腫瘍では分化型ケラチンと単層上皮型ケラチンが共存しており,おそらく悪性化に伴って異常なケラチン発現パターンを呈したものと考えられた。

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© 2002 日本皮膚科学会西部支部
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