西日本皮膚科
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Print ISSN : 0386-9784
症例
上肢に多発性に生じた硬化性萎縮性苔癬の1例
小泉 伸枝籏持 淳村田 薫新海 浤
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64 巻 (2002) 4 号 p. 430-433

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抄録

52歳の女性。初診の約10年前より左肘窩,左前腕に数個の萎縮性紅斑局面と硬化局面を認めた。病理組織学的に紅斑局面では表皮に角栓を伴う過角化と萎縮を認め,真皮上層の透明帯,中下層の炎症性細胞浸潤と膠原線維の増生,膨化を認めた。硬化局面では表皮の著明な萎縮と表皮突起の消失,真皮の膠原線維の増生,膨化,均質化が著明であった。Elastica van Gieson染色では紅斑局面では表皮直下の弾力線維の消失,細片化,硬化局面で真皮上層の弾力線維の細片化と圧縮像を認め,硬化性萎縮性苔癬と診断した。外用PUVA療法にはほとんど効果なく,ステロイド外用および局注により皮疹は徐々に縮小,軟化傾向にある。

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© 2002 日本皮膚科学会西部支部
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