西日本皮膚科
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治療
難治性蕁麻疹に対する塩酸セチリジンの有用性の検討
桐生 美麿中山 樹一郎
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2003 年 65 巻 1 号 p. 74-78

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抄録

前治療に抵抗性を示すなど,難治性の蕁麻疹に対し,塩酸セチリジンを投与し,その臨床効果,安全性,有用性を検討した。前治療が明らかなものに対しては,それと比較検討した。その結果,対象症例22例のうち,2週間後では著明改善が9例(41%),中等度改善が9例(41%)と早期に十分な改善がみられた。16例で前治療が明らかであり,そのうち13例において切り替え後2週間で前治療より優れた効果があると判定された。全例において副作用(有害事象)はなく,前後を比較できた6例で臨床検査値の異常変動は認められなかった。以上より,塩酸セチリジンは速効性と持続性を有する優れた抗アレルギー剤であり,切り替え治療に有用であったことから,特に難治性蕁麻疹の治療に有効で安全な薬剤であることが示唆された。

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© 2003 日本皮膚科学会西部支部
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