西日本皮膚科
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症例
腎細胞癌皮膚転移の1例
平林 香諏訪部 寿子松山 孝小澤 明宮北 英司
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2003 年 65 巻 5 号 p. 459-461

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抄録

63歳,男性。2000年2月頃,顔面の3ヵ所の皮疹に気付いた。2月29日,当院泌尿器科にて腎細胞癌のため右腎臓摘出術施行。その後,肺転移のため呼吸状態悪化。その間,皮疹は徐々に増大し,また,易出血性であったため2000年7月29日当科依頼となった。皮疹は皮表から隆起した,境界明瞭,表面ほぼ平滑でやや凹凸のある,立ち上がりのはっきりした暗赤色の腫瘤であり,血管拡張性肉芽腫様の外観であった。症例の既往や臨床的特徴から腎細胞癌皮膚転移を考え生検施行。病理組織学的所見は摘出された右腎腫瘍と一致していた。今回,腎細胞癌由来転移性皮膚腫瘍について本邦報告例を検討し,また,このような血管拡張性肉芽腫様概観を来たす転移性皮膚腫瘍について文献的考察を行った。

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© 2003 日本皮膚科学会西部支部
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