西日本皮膚科
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治療
アトピー性皮膚炎患者の日常ストレスに関する塩酸オロパタジンの効果
久保田 由美子中山 樹一郎
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2003 年 65 巻 5 号 p. 495-501

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抄録

2001年4月より2002年7月に福岡市近郊の医療機関で治療を行った15歳以上のアトピー性皮膚炎患者62名を対象として,抗アレルギー剤塩酸オロパタジンの臨床効果とQOL(quality of life)に及ぼす影響を検討した。日中·夜間のそう痒の程度,皮膚症状の程度はともに2週目より有意に改善し,投与8週後における改善度はそう痒が95%,皮膚症状が97%であった。治療前後の日常生活上ストレスの変化に対するアンケート調査では治療前に比べて治療後は経時的にQOLの改善が認められた。QOL項目の中でも特に服装の選択や,友人·知入とのつきあいにおける制限が改善されており,アトピー性皮膚炎患者におけるQOL改善に塩酸オロパタジンは有用であった。

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© 2003 日本皮膚科学会西部支部
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