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西日本皮膚科
Vol. 66 (2004) No. 2 P 132-134

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http://doi.org/10.2336/nishinihonhifu.66.132

症例

69歳, 女性。2002年7月下旬より左足関節部の疼痛, 腫脹, 熱感が出現し, 当科を受診。局所を関節穿刺したという病歴および臨床所見より蜂窩織炎を疑い, 抗生剤の投与を行った。しかし, 発熱はなく, 血液検査にて炎症反応を認めなかったことから精査したところ, リウマトイド因子陽性, 抗C型肝炎ウィルス抗体陽性を示し, クリオグロブリン陽性であった。イムノブロット法によるクリオグロブリンの解析ではpolyclonalにIgG, IgMが認められたため, III型クリオグロブリン血症と診断した。発症の誘因として, 近医からの指示で左足関節部の冷却を繰り返したためこの様な皮疹を生じたとも考えられた。C型肝炎ウィルス抗体陽性の患者で, このような臨床所見を呈する場合, クリオグロブリン血症も念頭に置いて寒冷曝露について問診を行うことが重要と考えた。

Copyright © 2004 日本皮膚科学会西部支部

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