西日本皮膚科
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治療
汎発型尋常性白斑に対するナローバンドUVB療法の有効性
加藤 吉弘新谷 洋一森田 明理
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2004 年 66 巻 5 号 p. 515-518

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抄録

尋常性白斑に対してはステロイドの内服・外用, ビタミンD3軟膏外用, PUVA療法が今まで用いられてきたが, 難治であり治療に苦慮する場合が多い。最近, ナローバンドUVB (311nm) の照射が尋常性白斑に著効することが明らかとなってきた。そこで, 顔, 躯幹, 手指, 手背に病変の見られる汎発型尋常性白斑患者4人にナローバンドUVB療法を行った。平均年齢は51歳。平均罹患期間は約12年。照射方法は最少紅斑量 (MED) の50%から開始し, 毎回10%の増量を行った。最大照射量は白斑に色素沈着が見られた照射量とした。照射回数は10~39回 (9.8~38.4 J/cm2) で, 顔面の全例, 体幹の1例で寛解もしくはほぼ寛解が, 体幹の1例では若干の色素沈着が得られた。体幹の1例と手の2例は色素沈着が得られなかった。副作用は1例で顔の正常皮膚の色素の増強を認めたが, 照射量を減量し治療を継続することで軽減した。顔面, 躯幹の汎発型の尋常性白斑においてナローバンドUVB療法に効果があることが明らかとなった。

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© 2004 日本皮膚科学会西部支部
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