西日本皮膚科
治療
馬油による皮膚の保湿効果の検討
呉 貴郷藤重 昇永市丸 雄平
著者情報
ジャーナル 認証あり

66 巻 (2004) 6 号 p. 621-624

詳細
PDFをダウンロード (601K) 発行機関連絡先
抄録

ヒトの皮脂の脂肪酸組成と近似し, かつ高いリノール酸を含む馬油による皮膚への保湿効果を検討した。健常な女性7名に対して馬油を塗布した効果, 角質層の水分量と油分量の増加が認められた。また, 塗布2時間後, 皮膚表面に残存油量の脂肪酸組成を調べた結果, リノール酸の含有量は明らかに減少傾向を示した。馬油の局部塗布による皮膚の水分量と油分量の増加は, 主にリノール酸が皮膚に吸収され, 皮膚バリア機能を維持するための保湿因子構造に充分な役割を果たさせたことによると考えた。以上のことから, 馬油を外用剤とした経皮補給は皮膚の健康維持と保湿に適していると考えられた。

著者関連情報
© 2004 日本皮膚科学会西部支部
前の記事

閲覧履歴
feedback
Top