西日本皮膚科
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症例
黒色馬蹄型外観を呈した外陰部色素性Bowen病の1例
小川 徹和田 秀文和田谷 美紀立脇 聡子秋山 朋子千葉 由幸花田 美穂長谷 哲男池澤 善郎柳町 祐美早川 広樹
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2005 年 67 巻 1 号 p. 31-33

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抄録

74歳の女性。2000年に,子宮頸癌にて子宮内放射線照射の既往あり。2001年秋頃より外陰部に黒色病変が出現した。拡大傾向があるため,2002年7月24日,藤沢市民病院皮膚科を受診した。同部位の生検を施行し,Bowen病と診断された。同年8月8日,手術目的にて当科を紹介受診した。初診時,両側陰唇から会陰にかけて,馬蹄型を呈する黒色局面が認められた。2002年8月および9月に,切除術を施行した。5カ月後再発し,2003年6月,12月に再手術を施行したが,断端陽性であったため,放射線治療施行中である。

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© 2005 日本皮膚科学会西部支部
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