青磁野リハビリテーション病院皮膚科
市立熊本市民病院皮膚科
熊本大学
2005 年 67 巻 6 号 p. 566-568
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口腔粘膜に水疱や血腫をきたす原因としては,血液疾患,水疱性疾患などいろいろ挙げられる。1967年Badhamは,こういった全身性疾患とは無関係に口腔内に血疱を生ずる病態に対しangina bullosa haemorrhagica(ABH)と命名した。今回われわれは48歳,男性のABHの1例を経験した。本来ABHは良性の疾患であり,本例でも数日で後遺症を伴わず治癒しているが,過去に血疱による気道閉塞の症例報告もあり,注意が必要である。
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