68 巻 (2006) 2 号 p. 167-170
症例は73歳の男性。右大転子部にドーム状に隆起する7.5×5cmの硬い皮下腫瘤が認められた。腫瘍辺縁から2cm離して,一部筋組織を含めて腫瘍を切除した。摘出した腫瘍は,明るい細胞質を持つ異型細胞がシート状に増殖していた。Bizzareな核を持つ巨細胞や紡錘形細胞が目立つ部分も認められた。細胞境界が明瞭であり,脂肪染色で一部のみしか陽性所見が得られなかったが,電子顕微鏡にて脂肪滴の存在を証明し,pleomorphic liposarcomaと診断した。さらに,自験例はMiettinenとEnzingerが提唱したepithelioid variant of pleomorphic liposarcomaに一致すると考られた。