西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
治療
帯状疱疹におけるそう痒と塩酸エピナスチンの治療効果
宿輪 哲生陳 文雅佐藤 伸一
著者情報
ジャーナル 認証あり

2006 年 68 巻 2 号 p. 199-201

詳細
抄録
帯状疱疹罹患後の回復期に入り,痛みが軽減するに伴って生じるそう痒の発生頻度と抗アレルギー薬塩酸エピナスチンの有効性について検討した。1999~2000年に佐世保市立総合病院皮膚科を受診した帯状疱疹276例において,中等度以上のそう痒を生じた症例の性別,年齢およびそう痒の発生時期を調査した。また,そう痒を生じた症例に塩酸エピナスチンを20mg/日投与し,有効率を検討した。そう痒の発生率は38例(13.8%)で,男女別では男性15例,女性23例であった。患者年齢は16~88歳,平均58.7歳であったが,そう痒の年齢別頻度に一定の傾向はみられなかった。そう痒を生じた時期は発症後1~31日,平均10.5日で,そう痒の持続日数は4~18日,平均10.1日であった。塩酸エピナスチンを38例に平均10.3日投与し,34例(89.5%)にそう痒の改善が認められた。塩酸エピナスチンは,帯状疱疹に伴って生じるそう痒に対する治療効果があると考えられた。
著者関連情報
© 2006 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top