68 巻 (2006) 3 号 p. 260-262
8歳,女児。1ヵ月前より四肢に皮疹が出現し,近医皮膚科受診。内服外用治療を受けたが軽快せず,近医より当院へ紹介された。初診時,両下肢を中心に不整形,境界明瞭な茶褐色調の軽度扁平隆起した局面が多発し,粃糠様鱗屑を伴っていた。局面は,浸潤のわずかなものから板状に触知するものまで様々であった。病理組織学的に,真皮内から皮下脂肪織にかけて著しい好酸球の浸潤が認められ,flame figureを伴っていた。以上の所見よりeosinophilic cellulitisと診断し,ステロイド剤外用ならびに抗アレルギー剤の内服を開始したが皮疹は拡大したため,ステロイド内服に切り替え改善した。本疾患の小児発症例はまれであり,調べたかぎりでは本邦では3例目である。本邦報告例はいずれも下肢に発症していた。また,自験例を含む2例はアトピー性皮膚炎を合併していたが,因果関係は不明である。