68 巻 (2006) 4 号 p. 383-386
25歳,男性。4歳頃より体幹・四肢に多発する褐色斑に気付くも放置していた。20歳頃より体幹・四肢に皮下腫瘤が出現,増数,増大した。初診時,略全身に大小様々な褐色斑が散在していた。また,褐色斑とは別に,体幹・四肢に,1×1cmから4×1cmの紡錘形まで大小様々,弾性比較的軟,皮表および下床との可動性の良好な皮下腫瘤も散在,背部の皮下腫瘤は軽度の圧痛を伴っていた。左前腕の皮下腫瘤のうちの1つを全切除した。臨床像,画像所見,病理組織学的所見から,nodular plexiform neurofibroma(nodular PNF)が多発した神経線維腫症1型(NF1)と診断した。追加切除はせず,現在,経過観察中である。Cutaneous neurofibromaがみられずに,nodular PNFが多発している症例は比較的まれであり,また,その診断,経過観察には画像診断が有用であると考えた。