68 巻 (2006) 5 号 p. 487-490
症例1は66歳の男性。6ヵ月前より顔面の紅斑・丘疹,手背の苔癬化が出現し,全身に拡大。慢性湿疹にて加療されたが難治のため当科を受診した。症例2は61歳の男性。2年前より主に露光部に紅斑・丘疹,苔癬化が出現した。慢性湿疹にて加療されていたが,顔面・手背の皮疹増悪,全身に拡大したため当科再診となった。症例3は59歳の男性。6ヵ月前より露光部中心に紅斑・丘疹が出現した。近医にて加療されたが皮疹拡大し当科を受診した。3例とも光線テストにてUVAおよびUVBに対して陽性を示し,病理組織所見では慢性皮膚炎の像を呈した。治療は3例とも遮光とステロイド剤外用を行い皮疹はやや軽快したが,その後症例1,3ではマレイン酸クロルフェニラミン・ベタメタゾン配合剤(セレスタミン®)の内服を,症例1,2ではタクロリムス軟膏(プロトピック®軟膏)外用の併用を行いさらに改善がみられた。