西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
症例
肛囲溶連菌性皮膚炎の父娘例
宇宿 一成
著者情報
ジャーナル 認証あり

68 巻 (2006) 5 号 p. 512-514

詳細
PDFをダウンロード (509K) 発行機関連絡先
抄録

症例1,2は5歳と44歳の娘,父。肛囲に痒い紅斑が出現した。ともにA群β溶血性連鎖球菌が検出され,肛囲溶連菌性皮膚炎(perianal streptococcal dermatitis; 以下PSD)と診断した。1週間の抗生物質内服,外用で治癒した。PSDは,肛囲の紅斑を主訴とする疾患であり,小児に好発する。44歳の健常な成人に本症を生じることはまれであると考えた。これまでに筆者が経験した他のPSDの症例についても検討したところ,発症年齢は11か月から44歳,男子9例女子4例で男子が多かった。また,冬季発症例が13例中10例と多かった。溶連菌による合併症は,外陰膣炎が3例,亀頭包皮炎と中耳炎が1例ずつみられた。基礎疾患にアトピー性皮膚炎を有する者は5例だった。

著者関連情報
© 2006 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top