国家公務員共済組合連合会浜の町病院皮膚科
福岡皮膚病理診断研究所
2006 年 68 巻 5 号 p. 519-522
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57歳,男性。左側腹部から始まり躯幹四肢に拡大するそう痒を伴う小水疱,紅斑を認めた。病理組織所見では表皮の海綿状態,基底層の液状変性や真皮内の単核球,好酸球浸潤を認め多形滲出性紅斑様の像であった。また蛍光抗体直接法では陰性であった。ステロイド内服を開始したところ皮疹は軽快した。患者は約2年前より健康食品としてウコンを内服していた。後日施行したウコンのパッチテストでも陽性を示し,ウコンによる多形滲出性紅斑様薬疹と診断した。
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