西日本皮膚科
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治療
皮膚悪性腫瘍(非悪性黒色腫)に対するセンチネルリンパ節生検
大塚 正樹山崎 修浅越 健治岩月 啓氏清原 祥夫
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2006 年 68 巻 5 号 p. 532-537

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抄録

岡山大学大学院医歯学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学分野で2000年7月~2004年3月までに14例の皮膚悪性腫瘍(非悪性黒色腫: non-melanoma skin malignancies)に対してセンチネルリンパ節(sentinel lymph node; SLN)の同定,および生検を試みた。疾患の内訳は皮膚有棘細胞癌(squamous cell carcinoma; SCC)9例,メルケル細胞癌(Merkel cell carcinoma)2例,外陰部パジェット癌1例,副乳癌1例,平滑筋肉腫1例であった。2000年7月~2001年10月まではlymphoscintigraphyと色素法を併用し,2001年11月からは術中γ-detectionも併用している。14例全例でSLNを採取できた。SLNへの転移陽性例は4例(SCC3例,外陰部パジェット癌1例)で,全例に所属リンパ節郭清を追加した。所属リンパ節郭清施行にてSLN以外のリンパ節転移が判明した2例(SCC1例,外陰部パジェット癌1例)のうち1例(外陰部パジェット癌)は原病死した。SLNへの転移陰性例10例では他病死2例があるものの,その後所属リンパ節や中枢側のリンパ節転移は認めていない。

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© 2006 日本皮膚科学会西部支部
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