西日本皮膚科
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症例
上腕に生じ粉瘤様臨床像を呈した巨大神経鞘腫の1例
中村 充貴中野 純二
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2007 年 69 巻 1 号 p. 35-37

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抄録

84歳,男性。幼少時に左上腕の皮下腫瘤に気付くが約80年間放置していた。徐々に増大し,悪臭を伴うようになった。左上腕外側に7×7×5.5cmのドーム上に突出する腫瘤を認めた。表面皮膚は暗紫紅色で中央に潰瘍を伴っていた。境界は明瞭で,嚢腫状に触知されたため臨床的に粉瘤と診断し,全身麻酔下に腫瘤を摘出した。病理組織学的に神経鞘腫と診断された。

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© 2007 日本皮膚科学会西部支部
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