西日本皮膚科
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症例
局面型, 皮下型皮膚サルコイド, 結節性紅斑様皮疹がみられたサルコイドーシスの1例
小田 佐智子籏持 淳濱崎 洋一郎山崎 雙次安濃 隆阿久津 行永
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2007 年 69 巻 2 号 p. 141-144

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抄録

54歳,女性。4年前より両眼ぶどう膜炎,両側肺門リンパ節腫脹,血清ACE値上昇を認め,サルコイドーシスと診断されていた。3年前より両膝部に紅斑局面,両下腿に浸潤を触れる爪甲大の淡紅色斑が多発。3ヵ月前より左下腿に皮下結節が出現,組織所見はそれぞれ,真皮上層から中層,真皮中層から下層,脂肪織下層の類上皮細胞肉芽腫であり,局面型皮膚サルコイド,サルコイドーシスの結節性紅斑様皮疹,皮下型皮膚サルコイドと診断した。皮膚サルコイドの3重複はまれであるので報告するとともに,重複の意義について若干の考察を加えた。

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© 2007 日本皮膚科学会西部支部
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