西日本皮膚科
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症例
2型糖尿病に合併し,閉鎖式持続洗浄が有効であった化膿性大腿筋膜張筋炎の1例
水本 一生辻野 佳雄古村 南夫森田 栄伸多田 裕子
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2008 年 70 巻 2 号 p. 164-167

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抄録

44歳,女性。転倒を契機に歩行困難となり,経口摂取量が低下し,意識混濁状態で救急入院となった。入院時検査所見で糖尿病性ケトアシドーシス,および右大腿壊死性筋膜炎疑いと診断され,インスリンによる血糖コントロールと抗生物質投与がなされたが,右大腿部の局所所見および全身状態の改善が得られず,右大腿部の切開ドレナージ術を施行した。術中所見より化膿性大腿筋膜張筋炎と診断し,切開排膿後,バード社製シリコントリプルサンプドレーン(以下サンプドレーンと表記)を留置した。術後より閉鎖式持続洗浄を1週間施行し,局所の炎症の沈静化および全身状態の改善が得られた。閉鎖式持続洗浄は,化膿性筋炎をはじめとする皮下膿瘍に有効な治療法であると考えられた。

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© 2008 日本皮膚科学会西部支部
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