西日本皮膚科
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症例
B群溶連菌(Streptococcus agalactiae)による壊死性筋膜炎
—二次性糖尿病患者のインスリン注射部位に生じた1例—
平島 徳幸三砂 範幸大川 毅古場 慎一森 徹成澤 寛有尾 啓介
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2008 年 70 巻 2 号 p. 168-170

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抄録

58歳,女性。皮下注射部位から発症した壊死性筋膜炎(necrotizing fasciitis)の1例を経験した。患者はクッシング症候群による二次性糖尿病に対して,インスリン療法を施行していた。左上腕と腹部に疼痛をともなう浮腫性紅斑と紫斑が出現し,急速に拡大したために壊死性筋膜炎と診断しデブリードマンを行った。血液及び病変部の細菌培養にて,いずれもB群溶連菌(Streptococcus agalactiae)が検出された。自験例は,インスリン注射部が細菌の侵入門戸となり発症した壊死性筋膜炎と考えられた。

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© 2008 日本皮膚科学会西部支部
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