70 巻 (2008) 2 号 p. 196-203
爪白癬に対してイトラコナゾール(400mg/日)によるパルス療法が短期間で高い効果が得られることからごく一般的に行われている。しかし治療終了直後は多くの症例で病爪が残存しているため,その後の経過観察による治癒判定時の検討が必要となる。そこで治療開始から6ヵ月目に効果判定を行い,治療が奏功した症例を治癒,再発·再燃について3年間長期経過観察を行った。その結果,再発·再燃は治療効果判定より12ヵ月以降の発生は見られなかった。また18ヵ月後までに全症例の病爪は消失し治癒と判定した。さらにこの治療法が確立する以前に行われていた200mg/日パルス療法や100mg/日連続内服療法との比較検討も行った。その結果,特に重症爪白癬では400mg/日パルス療法が最も有効であることが証明された。