西日本皮膚科
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治療
角質増殖傾向の著明な足白癬に対するリラナフタート(ゼフナート®)クリーム·サリチル酸ワセリン併用療法の臨床的検討
竹中 基佐藤 伸一西本 勝太郎
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2008 年 70 巻 2 号 p. 208-212

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抄録

角質増殖傾向の著明な足白癬は,抗真菌剤の外用療法のみでは難治であり,経口抗真菌剤を必要とすることが多い。しかし,角質増殖傾向の著明な足白癬は高齢者に多いこともあり,併用薬剤や副作用の問題で経口抗真菌剤の使用を躊躇することも多い。そのため,抗真菌剤の密封療法や尿素軟膏との併用療法が試みられており,70~80%の有効性が報告されている。今回われわれは,リラナフタート(ゼフナート®)クリームと皮膚軟化薬である5%サリチル酸ワセリン軟膏の併用療法を8週間行い,その効果を検討した。皮膚所見の改善度では,著明改善31.3%,中等度改善31.3%,軽度改善37.4%であった。皮膚症状スコアの推移では,「鱗屑」,「角化」は,治療開始前に比較して,8週後には有意な減少を認めた。また,真菌陰性化率は86.7%であった。皮膚所見の改善度および真菌検査を併せた総合効果判定を行ったところ,81.3%の症例で,有効もしくは著効と判定された。副作用は認めず,サリチル酸ワセリン軟膏による皮膚刺激性も認められなかった。サリチル酸ワセリン軟膏は足白癬に保険適応もあることから,角質増殖傾向の著明な足白癬に対して,リラナフタートクリームとサリチル酸ワセリン軟膏の併用療法は試みるべき治療法と考えられた。

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© 2008 日本皮膚科学会西部支部
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