西日本皮膚科
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症例
小麦によるFood-dependent Exercise-induced Anaphylaxis(FDEIA)
—アスピリン前投与と運動負荷により誘発された1例—
生垣 英之皆川 茜小金平 容子河内 繁雄斎田 俊明
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2008 年 70 巻 3 号 p. 253-256

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抄録

35歳,男性。2002年12月,どくだみ茶とチョコレートパンを摂取した後に散歩中,全身にそう痒を感じ,意識混濁をきたした。小麦,グルテン,チョコレートのRASTは陰性。小麦の皮内テスト·プリックテストは陽性。小麦によるFDEIAを疑い誘発テストを施行した。アスピリン500mg内服の60分後にチョコレートパン2個を摂取させ,その30分後より病棟内で散歩を開始したところ,25分後に膨疹が誘発された。これらの単独負荷や食物+運動,アスピリン+運動では症状は誘発されなかった。チョコレートはサリチル酸誘導体を多く含み,またドクダミ成分のクエルシトリンには抗炎症作用があると報告されているので,自験例は運動負荷に加えてこれらの食物の摂取が症状の誘発に関与した可能性があると考えた。

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© 2008 日本皮膚科学会西部支部
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