西日本皮膚科
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症例
男児にみられた色素失調症の1例
渡辺 正一森田 明理
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2008 年 70 巻 4 号 p. 406-409

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抄録

0歳, 男児。妊娠40週2日, 2626gで自然分娩にて出生した。Apgarスコアーは8点, 出生時より右下肢, 右側腹部に線状に配列する小水疱および痂皮を認めた。家族内に同症はない。右下腿の水疱からの皮膚病理組織弱拡大像では, 表皮内に水疱を認め, 真皮の一部に浮腫を認めた。また強拡大像では多数の好酸球浸潤を認めた。臨床·皮膚病理組織所見より色素失調症と診断した。合併症はなく, 皮疹は片側性に存在した。保湿剤の外用のみを行ったところ, 生後6ヵ月には皮疹は褐色斑のみとなった。色素失調症として稀な男児例の特徴について文献的に考察した。

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© 2008 日本皮膚科学会西部支部
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