西日本皮膚科
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症例
特異な臨床像を呈した面皰母斑の1例
一宮 弘子竹尾 直子佐藤 俊宏卜部 省悟
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2008 年 70 巻 4 号 p. 410-412

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抄録

症例は55歳, 男性。幼少時期より左前額に常色隆起性皮疹を生じ, 加齢とともに左顔面に徐々に多発, 隆起したため当科を受診した。左前額生え際に淡褐色から白色の角栓を有する常色の球状結節が房状に癒合して生姜様の外観を呈し, 左前額, 鼻背左側にも少数の同様の結節と多数の皮下結節を認めた。これらの皮疹は顔面左側に列序性に分布し, 病理組織学的にも拡張した毛包及び嚢腫を認めたことから我々は面皰母斑を疑ったが, 過去にこの様な外観を呈した報告は無く, 特異な臨床像を呈した症例と考えられた。

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© 2008 日本皮膚科学会西部支部
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