西日本皮膚科
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研究
尿素外用剤塗布後の快適性に関する調査
柴田 ゆうか池田 博昭木平 健治
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2008 年 70 巻 6 号 p. 634-638

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抄録

医療用尿素外用剤のQOL(quality of life)に影響する製剤特性について,8銘柄を対象に官能試験を用いたアンケート調査により検討した。被験者は広島大学病院に勤務する健常者110名とした。評価項目は,尿素外用剤を塗布した後のQOLに影響する個々の因子として展延性,におい,粘稠性,白化,総合評価を快適性とし,試験薬と標準試験薬間で比較した。その結果,快適性の最も高い銘柄は,アセチロール®軟膏10%および20%であった。アセチロール®軟膏は展延し易く,においはなく,粘稠性(べたつき)も低い製剤で,医療用尿素外用剤の中で付加価値の高い製剤であることが判った。また,快適性は,展延性,粘稠性,白化との間で高い相関性があった。今回の結果は,皮膚科医師および薬剤師が塗布コンプライアンスを改善するため,尿素外用剤の選択の情報として利用することができる。

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© 2008 日本皮膚科学会西部支部
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