西日本皮膚科
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治療
趾爪白癬に対する塩酸テルビナフィン125mg 3ヵ月間短期内服療法の臨床効果の検討
荒尾 友美子久保田 由美子八坂 典子宮地 素子中山 樹一郎
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71 巻 (2009) 5 号 p. 517-525

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抄録

現在本邦での爪白癬に対する治療の主流は塩酸テルビナフィン(TBF) 125 mg/日 6ヵ月連続内服療法とイトラコナゾール(ITCZ)400mgパルス療法でその有用性はほぼ同等であるが, TBF 6ヵ月内服療法の完遂率は50~70%と決して高くない。今回我々は混濁比の平均5.27の趾爪白癬患者88名にTBF 125mg/日短期3ヵ月連続内服療法を行い, 安全性および有用性を検討した。3ヵ月完遂率は高いものの, 6ヵ月目の受診例は半数以下であった。混濁比は経時的に有意に減少し, 6ヵ月後の有用性は高かった。一方(混濁比4未満の)軽症例では脱落例が多かったため, 電話調査を実施した。患者より軽快したという回答を多く得たことを考慮すると, 6ヵ月後の受診率の低下は患者のコンプライアンス以外に病巣の消失が関与していることが推測された。TBF は3ヵ月の内服で, 軽症では患者のコンプライアンスの低下を注意して治療にあたれば十分有用であった。中等症, 重症では一見臨床的, 数値的には有効性は認められるものの, その後の再発率などの詳細な検討が必要と考えられた。

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© 2009 日本皮膚科学会西部支部
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