西日本皮膚科
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症例
ヒトヘルペスウイルス6型の再活性化とパルボウイルスB19 IgM抗体価の一時的上昇を認めた薬剤性過敏症症候群の1例
鎌田 恵美子佐野 陽平早川 あずさ山田 康子池田 佳弘西大路 賢一北川 朋子竹中 秀也岸本 三郎
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2009 年 71 巻 6 号 p. 580-583

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抄録

61歳, 男性。初診日の1カ月前から難治性頭痛に対し, カルバマゼピン300mg/日の内服を行っていた。全身の紅斑, 発熱, 肝機能障害, 服薬歴より薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome : DIHS)を疑い, カルバマゼピンの中止とプレドニゾロン30mg/日の内服を開始した。第18病日の血液検査で肝酵素の著明な上昇を認めた。また同時期にヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)の再活性化と共に, パルボウイルスB19 IgMの抗体価の上昇を認めた。DIHS は一般的にHHV-6などのヒトヘルペス属ウイルスの再活性化と関連があるとされ, パルボウイルスB19に関しても経過中に再活性化したという報告がある。自験例も関連が疑われたがパルボウイルスB19 IgGの抗体価の上昇を示さず偽陽性と考えた。

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© 2009 日本皮膚科学会西部支部
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