西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
治療
爪白癬に対するイトラコナゾールパルス療法の治療効果と爪混濁比の経時的推移
田中 稔彦鍋島 裕紀子秀 道広森本 謙一高路 修鼻岡 佳子堀内 賢二森 保新見 直正森川 博文柳瀬 哲至行徳 英一岡部 勉仁熊 利之
著者情報
ジャーナル 認証あり

2009 年 71 巻 6 号 p. 603-608

詳細
抄録

イトラコナゾール(ITCZ)パルス療法を行った爪白癬の混濁比を1年間にわたり経時的に計測し, 本治療法の有効性を評価するとともに, 経過中に治療追加の必要性を判断する根拠を検討した。エントリーした104例の爪白癬患者中, ITCZパルス療法を3サイクル完了した例は70例(67.3%)であり, 1年後に混濁比が測定できた17例中9例(52.9%)において混濁比が1以下となった。一方で, 効果不十分な例も2例(11.8%)認められた。そこで6カ月目の混濁比を1年後の効果予測因子として検討したところ, 6カ月目までに5以上の混濁比改善が得られた8例では, 1年後には中6例(75.0%)が1以下になったのに対し, 改善度が5未満であった9例については, 1年後に1以下にまで改善したのは3例(33.0%)であった。ITCZパルス療法後に経時的に混濁比を計測することにより, 早期に治療追加の必要性を判断できることが示唆された。

著者関連情報
© 2009 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top