長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学分野
東京大学大学院皮膚病態学分野
2011 年 73 巻 3 号 p. 221-224
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53歳,男性。2003年よりレイノー症状が出現した。その後,毎年冬に指尖部潰瘍を繰り返していたが,春になると自然軽快していた。2007年11月,指尖部に潰瘍が出現した。放置していたところ悪化し,壊疽となったため当院を紹介された。手指の皮膚硬化を認め,抗RNAポリメラーゼI/III抗体陽性であり,全身性強皮症に伴う指端壊疽と診断した。プロスタグランジン製剤の静注や血小板凝集抑制薬の内服,局所処置といった保存的治療が奏効し,指の切断を回避しえた。
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