九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
松田ひふ科
2012 年 74 巻 5 号 p. 501-504
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64歳,男性。初診の12年前より左頚部に皮膚潰瘍が出現し拡大してきた。生検にて基底細胞癌と診断されたが,造影 MRI で耳下腺および胸鎖乳突筋への深部浸潤が疑われ,また,本人家族が手術を拒否したため,放射線治療を選択した。計 70Gy の X 線局所照射後,皮膚潰瘍面は縮小し MRI 画像上でも深部腫瘍巣は消失した。放射線治療終了3 年後の現在,局所再発を認めていない。深部浸潤性の本症で放射線治療の有効性が示された 1 例と考え,報告する。
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