西日本皮膚科
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症例
Angioimmunoblastic T-cell Lymphoma の 1 例
箕輪 智幸栁澤 健二加賀谷 真起子髙橋 博之井端 淳後藤田 裕子
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2018 年 80 巻 1 号 p. 38-44

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抄録

75 歳,男性。初診 2 週間前より全身のリンパ節腫脹を伴う発熱と共に体幹・四肢に自覚症状を欠く播種状の紅色丘疹・紅斑が出現した。背部紅斑の皮膚生検では,真皮深層の血管および付属器周囲に異型リンパ球を含む単核球の集簇を認め,異型リンパ球は CD3,CD4,CD10,bcl-6,PD-1が陽性であり,angioimmunoblastic T-cell lymphoma(以下 AITL)が疑われ,その後の右鼠径リンパ節生検により AITL と確定診断された。AITL は約半数で皮疹を呈するが,臨床像,病理組織像共に非特異的であるためリンパ節の特徴的な組織像により診断される。今回,皮膚等の節外病変においても免疫組織学的所見が AITL の診断に有用である可能性が示唆されたため,本邦報告例も含めて検討し報告する。

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© 2018 日本皮膚科学会西部支部
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