西日本皮膚科
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症例
左臀部粘液線維肉腫の 1 例
岡崎 沙麗大澤 梨佐辻 由貴子木戸 一成中島 英貴佐野 栄紀
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2018 年 80 巻 6 号 p. 531-534

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抄録

84 歳,男性。右腎癌術後に撮影された PET-CT で左臀部皮下に転移を疑う集積がみられたため,当科を紹介され受診した。生検標本では,ムチン様基質を背景にごく少数の核異型を有する紡錘形,卵円型細胞が増殖していたため,診断に至らなかった。筋膜上で全摘出術を施行し,摘出標本の免疫組織化学染色を行ったところ,腫瘍細胞はビメンチンと CD34 が陽性,S100 や α-smooth muscle actin は陰性で,低悪性度の粘液線維肉腫と診断した。深部断端が陽性であったため,断端より 3 cm 離して,筋膜上で追加切除術を施行した。摘出標本の病理組織像,免疫組織化学像の検証により粘液線維肉腫の診断に至り,適切な治療を行えた 1 例を報告する。

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© 2018 日本皮膚科学会西部支部
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