西日本皮膚科
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図説
Pseudoxanthoma Elasticum-like Papillary Dermal Elastolysis
吉田 舞子三苫 千景中原 真希子内 博史古江 増隆
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2019 年 81 巻 5 号 p. 365-366

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抄録

症例 :68 歳,女性

主訴 : 両側頚部の黄白色丘疹

既往歴 : 27 歳時に急性腎炎,55 歳時に IgA 腎症の疑いで 5 年間の治療歴があった。

現病歴 : 初診の 4,5 年前に右側頚部に黄白色丘疹が多発しているのに気付いた。その後,同様の丘疹が左側頚部にも出現した。精査のため,近医より当科に紹介され,受診した。

初診時現症 : 両側頚部から鎖骨上部にかけて,直径約 2 mm で軟らかい黄白色丘疹が多発していた。丘疹は一部融合し,局面を呈していた(図 1)。同様の皮疹は左肘窩にもみられた。なお,皮疹は自覚症状を伴わなかった。

病理組織学的所見 : HE 染色では,表皮はやや菲薄化し,基底層のメラニンは増加していた。真皮網状層浅層の血管周囲に炎症性細胞が軽度浸潤していた(図 2 a)。Elastica van Gieson 染色では,真皮乳頭層の弾性線維は消失し,真皮中層から下層に断片化した弾性線維を認めた(図 2 b)。Kossa 染色では石灰沈着を認めなかった。

診断 : Pseudoxanthoma elasticum-like papillary dermal elastolysis

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