西日本皮膚科
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症例
化学放射線療法が奏効した Buschke-Löwenstein Tumor の 1 例
塚本 華倫大野 麻衣子一木 稔生永江 航之介伊東 孝通辻 学古江 増隆
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2019 年 81 巻 5 号 p. 401-404

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抄録

56 歳,男性。広汎性発達障害の既往がある。初診 5 年前より陰囊の皮膚腫瘤を自覚していた。病変は全周性に拡大し,痂疲を伴う疣状紅色腫瘤を形成した。組織学的に癌真珠の形成を伴う扁平上皮細胞の増殖と核周囲の空胞を伴う細胞を認め,Buschke-Löwenstein tumor と診断した。CA(シスプラチン,ドキソルビシンの併用)療法 3 コースと広範囲放射線照射(総照射量 60 Gy)を行い,腫瘍は消失した。自験例は human papilloma virus に関連した低悪性度の癌であるが,局所再発しやすいため慎重な経過観察を要する。

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© 2019 日本皮膚科学会西部支部
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