整形外科と災害外科
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足底の筋萎縮と下腿の線維束性収縮を認めた腰部脊柱管狭窄症の1例
福田 和昭瀬井 章水田 博志谷脇 琢也水溜 正也
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2006 年 55 巻 3 号 p. 301-305

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抄録

腰部脊柱管狭窄症は,間欠性跛行,腰痛等を主訴に来院することが多い.足底の筋萎縮と下腿の線維束性収縮を主訴に受診し,運動ニューロン疾患(MND)との鑑別を要した症例に対し,手術施行し良好な結果を得た.患者は63歳男性.上記主訴のためMND疑われ当院神経内科精査後,腰椎疾患の可能性に対し当科紹介となった.左足底の著明な筋萎縮と,両下腿の線維束性収縮,300メートルの間欠性跛行を認め,感覚,筋力は正常であった.電気生理学的検査では神経原性変化を認めた.画像検査ではL4/5,5/Sでの脊柱管狭窄を認めた.L4/5,5/S の椎弓切除術施行.術後2年半経過し,間欠性跛行の再発はない.新たな筋力低下,筋萎縮の出現は認めず,線維束性収縮は消失した.術後経過よりMNDは否定された.MNDと診断されているものに脊椎疾患が含まれている可能性が示唆された.

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© 2006 西日本整形・災害外科学会
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