整形外科と災害外科
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非腫瘍性脊髄髄内病変のMRIによる検討
相良 孝昭赤崎 幸二木村 真福本 巧河野 淑彦岡 潔竹村 健一武内 晴明
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2006 年 55 巻 3 号 p. 306-312

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抄録

脊髄髄内病変を早期に診断し治療を開始することは重要であるが,その診断に難渋することも多い.最近我々が経験した非腫瘍性脊髄髄内病変3例をMRIを中心に検討した.症例1,66歳男性.(MRI所見)発症8日後,L1レベルのcord内にT1低信号,T2高信号,Gdにて増強される病変を認めた.発症4ヶ月後T1低,T2高,Gd陰性となる.症例2,63歳女性.発症2日後Th12~L1レベルのcord内にT1等~高,T2低,Gd軽度増強の病変を認めた.発症3ヶ月後,T1低~高,T2低となる.症例3,32歳女性.発症2日後,Th9~Th10のcordが局所腫大しT1低~等,T2低~高,Gdにて軽度増強される病変を認めた.発症11日後T1高,T2低~高,Gd増強となる.発症2ヶ月後T1低,T2低信号の中に高信号が点在,Gd陰性となり,病変部の脊髄萎縮が著明となる.以上より症例1脊髄梗塞,症例2脊髄出血,症例3脊髄出血性梗塞と診断.症例1及び2では麻痺は回復したが,症例3では完全麻痺の状態となった.

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© 2006 西日本整形・災害外科学会
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