整形外科と災害外科
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強直性脊椎骨増殖症に合併した椎体偽関節の1例
豊田 耕一郎小笠 博義椎木 栄一及川 哲也武藤 正記酒井 和裕
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2006 年 55 巻 3 号 p. 313-315

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抄録

強直性脊椎骨増殖症に合併した第12胸椎椎体骨折後偽関節例を経験したので報告する.84歳,男性で主訴は背部痛と両下肢脱力である.数回の転倒歴あり,最終転倒後に体動困難のため当科入院となる.単純X線写真で第12胸椎椎体の開大あり,MRIで椎体内fluidlike collection像あり,椎弓根に骨折及んでいた.仙腸関節の癒合なく,強直性脊椎骨増殖症に合併した第12胸椎椎体骨折後偽関節と診断し,脊椎短縮術を行った.術後麻痺は軽度改善するも4ヶ月後に嚥下性肺炎にて死亡した.強直性脊椎骨増殖症に合併した胸腰椎移行部骨折は初回X-pで圧迫骨折と診断されることも多いので,MRI,CTで後方要素骨折の確認が必要で,不安定型であれば手術的治療が必要と考える.

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© 2006 西日本整形・災害外科学会
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