整形外科と災害外科
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遠位橈尺関節不安定症の病態
―急性及び亜急性6例の検討―
安部 幸雄津江 和成藤井 謙三岩永 隆太
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2006 年 55 巻 3 号 p. 363-367

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抄録

【はじめに】遠位橈尺関節(DRUJ)不安定症の成因はいまだ明らかでない.今回,自験例より損傷組織,病態は画一的でないことを確認したので報告する.【対象】症例は6例で全て男性,年齢は15歳~44歳,6例中5例は回外0~35度に制限され,1例では回外90度が可能であったが疼痛を訴えた.全例にX線,CT,MRI,関節鏡,直視下整復術を施行しその病態を検討した.【結果】損傷組織は尺骨茎状突起骨折5,偽関節1,背側遠位橈尺靱帯(RUL)―関節包間の断裂2,三角線維軟骨背側部断裂2,尺骨小窩からのRULの断裂2,DRUJ背側関節包の断裂1,背側RULの断裂1,尺側手根伸筋の掌側脱臼1であった.またCTにて尺骨頭の外旋転位を2例に認めた.【考察】DRUJ不安定症を呈する損傷様態は様々である.CTにて明らかな掌背側方向の転位がなくとも尺骨頭が橈骨に対し外旋転位することにより回外制限が生じるものと推察した.

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© 2006 西日本整形・災害外科学会
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