整形外科と災害外科
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肩関節に生じた滑膜骨軟骨腫症
平井 奉博井手 淳二前田 智水田 博志竹屋 元裕
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2006 年 55 巻 4 号 p. 436-439

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抄録

肩関節では稀な滑膜骨軟骨腫症に対して,鏡視下手術が有用であった症例を経験したので報告する.症例は,48歳,男性.主訴は,右肩痛であった.単純X線像,MRIでは,肩関節内及び関節窩前方に多数の大小円形石灰化陰影を認めた.関節鏡所見は,滑膜の絨毛状増殖と,滑膜内に軟骨片を認めた.関節内には,表面が白色の光沢を帯びた遊離体が多数存在していた.鏡視下に滑膜切除,及び遊離体の摘出を行った.術後経過は,術後5日目には退院し,2週後には職場復帰し,3週後にスポーツ復帰し,2ヵ月後にはバレーボールの試合も可能となった.術後6ヵ月時には,運動時痛もなく,可動域は屈曲170°,外転170°,外旋45°,内旋Th9と改善を認めた.JOA scoreは95点であった.

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© 2006 西日本整形・災害外科学会
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