整形外科と災害外科
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OneShot Guideを使用したガンマネイル手術におけるプレドリルの有用性
戸澤 興治徳永 真巳徳永 純一吉本 隆昌
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2006 年 55 巻 4 号 p. 471-474

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抄録

OneShot Guide(以下OSG)を使用することで,至適位置にラグスクリューを挿入することが容易になった.しかし,ガイドワイヤー刺入時に外側骨皮質を貫通するのに時間がかかったり,ガイドワイヤーがしなるなどして,至適位置に至らなかった症例もある.その解決策として金粕らが2000年プレドリル法を報告した.それはガイドワイヤー刺入前に5.5mm径でドリリングし,外側骨皮質を貫く方法である.我々はOSGを使用したガンマネイル手術にプレドリル法を併用し,その成績について検討した.【対象】2003年4月からプレドリルを行った15例である.対照群はOSGを使用した104例とした.ラグスクリュー挿入位置は骨頭を前後像で上・中・下,側面像で前・中・後に分画した.【結果】中・中,下・中に挿入されたのはプレドリル使用群で15例中14例(93.3%),対照群で104例中96例(92.3%)であった.

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© 2006 西日本整形・災害外科学会
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