整形外科と災害外科
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切開・切除を行った膝半月ガングリオンの2症例
川畑 英之中村 俊介川畑 了大栫 博則廣津 匡隆石堂 康弘小宮 節郎
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2007 年 56 巻 3 号 p. 418-422

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抄録

【目的】切開切除を要した膝半月ガングリオンの2症例を経験したので報告する.【症例1】79歳 女性.右変形性膝関節症にて保存的に加療されていた.疼痛,腫脹増強しMRIにて内側半月の変性断裂および連続する腫瘤を認めた.関節鏡にて断裂部の切除を行った.切除部より黄色透明液の流出を認め,半月ガングリオンと診断した.同部より掻爬試みるも完全に腫瘤の消失を得られず,関節外より全切除を行った.【症例2】14歳 女性.誘因なく左膝関節痛出現し,徐々に腫瘤出現した.MRIにて外側半月前角より膝蓋下脂肪体に突出する嚢胞性病変を認めた.鏡視上,半月に明らかな断裂は認めなかったが関節包との移行部に嚢胞性病変を認めた.穿刺にて黄赤色透明な粘調液の流出を認めた.掻爬試みるも困難であり切開,切除した.【考察】半月ガングリオンは比較的稀である.関節鏡下に掻爬する報告もみられるが,我々の症例では困難であり切開,切除を行った.

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© 2007 西日本整形・災害外科学会
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