整形外科と災害外科
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上腕骨近位端骨折に対する保存療法の検討
(下垂位早期運動療法を試みて)
篠崎 俊郎野口 蒸治長野 大史下山 議七郎永田 見生
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2007 年 56 巻 3 号 p. 499-502

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抄録

石黒によるとNeerの分類で3-part, 4-partの症例においても保存的治療にて良好な結果が得られているとの報告がなされている.われわれも上腕骨頚部骨折の下垂位での早期運動療法について試み検討したので報告する.10名10症例.女性9名.男性1名.平均年齢は74.4歳.観察期間は12週から1年6ヶ月(平均37週).最終経過観察時の可動域は屈曲平均138°,伸展平均51°,外転平均140°,外旋48°であった.JOAスコアーは平均92点であった.これまでの保存療法,観血的治療の報告と比較しても遜色なく,満足の得られる結果であった.

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© 2007 西日本整形・災害外科学会
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