整形外科と災害外科
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ロッキングプレートによる外反母趾矯正骨切り術の短期成績
福元 真一志田 純一桑野 隆史濱田 貴広緒方 淳也時任 毅有薗 剛
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2007 年 56 巻 4 号 p. 549-553

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抄録

我々は,症状のある外反母趾に対して2平面骨切り術を行い,ロッキングプレート(以下,プレート群)あるいはリングスクリュウ(以下,スクリュウ群)で固定した15症例28足に対して比較検討を行った.対象は2000年9月から2005年6月までに当科で行ったスクリュウ群,7症例14足,2005年7月以降の症例で,6カ月以上経過観察し,前向き調査したプレート群,8症例14足であった.手術時年齢は,スクリュウ群では平均年齢55歳11カ月,プレート群では平均年齢50歳6カ月,術後経過観察期間は,スクリュウ群では平均3年6カ月,プレート群では平均9カ月であった.Relative metatarsal protrusionは,スクリュウ群では,術直後で0.29±2.6 mm,最終調査時で-1.36±2.4mm,プレート群では,術直後で-0.69±2.6mm,最終調査時で-1.54±2.6mmであった.入院期間(日)は,スクリュウ群で62.6±6.9日,プレート群で41.1±3.1日であった.ロッキングプレートを使用することにより術後母趾の中足骨の短縮を防止でき,早期荷重,早期退院をすることができた.

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© 2007 西日本整形・災害外科学会
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