整形外科と災害外科
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当科におけるRA頚椎病変に対する手術症例と今後の課題
北城 梓朴 珍守神保 幸太郎横須賀 公章山田 圭佐藤 公昭永田 見生
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2007 年 56 巻 4 号 p. 673-676

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抄録

慢性関節リウマチ(RA)において,脊椎に破壊性病変が生じる事はよく知られ,高度な後頭頚部痛や重篤な脊髄症を発症した場合,長期的な保存療法のみで制御する事は困難となり,手術療法が選択される.今回我々は,当科におけるRA頚椎病変に対する手術症例と今後の課題について検討した.手術を施行した19例のうち,高度な後頭部痛を認めた3例では,術後全例疼痛が消失した.重症脊髄症を認めた16例では,Ranawatの治療成績判定基準で12例が改善,4例が不変で,悪化症例は認めなかった.最近のインスツルメンテーションの進歩により,重傷度の高いRA患者においても,積極的に手術を行い,術直後から強固な固定が可能となり,良好な短期成績が得られるようになった.しかし,重篤なRA患者であるほど,また強固な固定をするほど,将来の椎間関節障害を引き起こす可能性が高くなると考えられ,注意深い長期の経過観察が必要とされる.

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© 2007 西日本整形・災害外科学会
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