整形外科と災害外科
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足関節果部骨折後偽関節および変形治癒の治療経験
生田 拓也久賀 太石川 純一郎島袋 孝尚原 紘一
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2008 年 57 巻 1 号 p. 36-39

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抄録

足関節果部骨折後偽関節および変形治癒に対し再手術を行ったので報告した.症例は3例であり,3例とも初回は前医にて手術治療を施行されていた.受傷時の骨折型はLauge-Hansen分類に従うとPER4,SA2,SER4がそれぞれ1例ずつであった.足関節痛もしくは足関節の変形,歩行障害を主訴として受診した.偽関節例は偽関節部を新鮮化し再骨接合術を行い,変形治癒例は骨切りを行った後に再骨接合術を行った.全例,骨癒合が得られ,症状は軽快した.足関節果部骨折は脛骨天蓋部骨折と異なり手術治療を適切に行えれば順調に経過する可能性が高い.再手術は足関節果部骨折の手術原則に基づいて行ったところ良好な結果が得られた.

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© 2008 西日本整形・災害外科学会
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