整形外科と災害外科
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臼蓋側に骨移植を行ったRA患者の初回THA短中期成績
栫 博則川畑 英之井尻 幸成小宮 節郎田邊 史砂原 伸彦恒吉 康弘武富 栄二石堂 康弘
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2008 年 57 巻 2 号 p. 187-190

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抄録

【目的】RA患者の初回THAにおいて臼蓋側骨欠損に対し再建を要した症例の短中期成績を検討し報告する.【対象と方法】臼蓋側骨欠損に再建を要した手術例において術後3年以上経過観察可能であった20例22関節を対象とした.全例女性,手術時年齢平均56.3歳,術後平均観察期間6.6年であった.全例で摘出骨頭を用い,2股において他関節手術時の冷凍保存自家骨を併用した.3股にKerboull plate使用した.【結果】反復性脱臼及び感染を生じた2股において再置換術を行った.他の20股のcupは安定性,骨癒合共に良好であった.【考察】我々はTHAの際,原臼設置を目指しているが骨欠損が大きい場合,移植骨の圧潰や早期のlooseningを避けるためKerboull plateによる補強を行っている.【まとめ】RA患者の初回THAにおいて臼蓋側骨欠損は適切な骨移植や補強によって良好な臼蓋を再建しうると考えた.

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© 2008 西日本整形・災害外科学会
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